サロンドリョウで行っている縮毛矯正『Mrハビット』とは?
縮毛と縮毛矯正の考え方
縮毛とはくせ毛の一種です。
厳密な定義はありませんが、私はくせ毛をそのくせの状態から、波状毛・捻転毛・連珠毛・縮毛に分けた時に、波状毛よりもウェーブが強い毛髪を縮毛と呼んでいます。
縮毛の原因は?
縮毛の原因は一般的に遺伝と考えられますが、縮毛の遺伝子を持っていても、性ホルモンのバランスによって年齢とともに直毛から縮毛になったり、縮毛から直毛になったりする場合もあります。
縮毛は直毛にパーマをかけたウェーブ状態とは異なり、体質的な遺伝で発生するもので、構造、組織成分が全く違います。横断面は扁平又はやや扁平な三角形をしており、皮質細胞もO・コルテックス、P・コルテックスが偏在しています。
縮毛矯正の原理は、ウェーブ剤と同じような処方で出来た縮毛矯正剤を毛髪に塗布し、毛髪全体を軟化し、その状態のまま毛髪のウェーブを伸ばしてゆき(ブロー処理やアイロン処理)、伸びた段階で過酸化水素(30,年前は臭素酸ナトリュームを使用しましたが,反応時間や残留物質がクリーンなどの理由で)を塗布し酸化固定します。
ウェーブパーマと全く同じ原理ですが、曲げるためにロッドに巻く操作よりも、まっすぐにする方が技術的に難しいのと、O・Pコルテックスの毛髪成分に偏りがあるため全体を同一程度に軟化することが不可能なため、技術的に熟練を要します。又、毛質により縮毛矯正剤の作用の限界点が違ってきますので、薬剤の作用量、或いはテスト段階の見極めが難しいです。
ここでサロンドリョウで行っているカウンセリングと毛髪診断の一部を紹介します
先天的な毛質(主に新生部を診ます)
- 太さ
硬い・柔らかい - 撥水性・親水性の程度
縮毛矯正剤がなじみやすいかどうか判断し薬剤の選択と放置方法(加温するかしないか)タイムを決めます - くせ毛の程度
主に技法(プレスorスライド、回数)や薬剤の選択(チオグリコール酸 アルカリorチオグリコール酸 酸性orシステアミンetc)と放置方法とタイムを決めます - 頭皮の状態
脂性・乾性・過敏肌・キズ・できもの等のチェックし前処理方法を決めます - 白髪の有無
白髪は撥水性のため縮毛矯正剤の浸透が悪いため縮毛矯正剤の選択と、放置方法とタイムを決めます - 弾力、引っ張り強度
強度150gが健常とされているので、すぐに切れるとかなり傷んでいるため縮毛矯正剤の選択と放置方法とタイムを決めます。60g以下の毛髪は残念ながら施術不可です
後天的な要素(主に毛先を診る)
- 毛表皮(キューティクル)の損傷程度
毛髪のキューティクルの剥離がひどいと縮毛矯正剤の反応が早いので施術技法を注意しています - 毛皮質(マトリックス)の流失程度
毛先がカラー無しで赤茶になっているお客様は、マトリックスの流失が多いため、ウェーブパーマの場合、パーマがかかりすぎるか全然ウェーブにならないかのどちらかで、特にチリチリ状になりやすいので施術技法を注意しています - パーマの施術歴
通常のパーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正 歴etc…を考慮して薬剤選択しています - ヘアダイ(アルカリカラー)の施術歴
ヘアダイ1回がウェーブパーマ2回分(お客様がご自宅で染めている場合はパーマ4回分)のダメージとして薬液選択しています - 香草カラー(水溶き)の施術歴
香草カラー1回分がウェーブパーマ1回分のダメージとして薬液選択しています - ヘアマニキュアの施術歴
マニュキアタイプのカラー剤は色素がかなり落ちる場合があるため、お客様に前もって伝えています - 毛髪の乾燥具合はどうか
PPT・アミノ酸の補給によって保湿成分を補う必要か判断します - 切れ毛・枝毛の程度
切れ毛・枝毛の多い部分は薬剤が過剰に作用することがあるので適切な方法で保護します。そしてくせ毛はねじれている所から切れやすく、特にブラッシング時の切れ毛が多いので、お客様にご自宅での手入れの仕方をアドバイスしています - 付着物の有無
汚れ、スプレー、シリコンなど施術時に還元の妨げになるもののチェックをします - 毛先の艶
くし通り・ツヤを見ます - 普段のスタイリング法
コテ・アイロンなどを使用しているか?その頻度は?
一部ですがサロンドリョウで行っているカウンセリングを紹介しました
これを見るとサロンで行われる施術よりも、お客様がご自宅で行うお手入れの仕方が髪のダメージにかなり影響がある事が分かっていただけると思います。もちろんサロンでも1988年にMrハビットが登場してから現在まで薬液も技法も進歩しました、開店当時からサロンドリョウではお客様とお客様の髪を大切にしてすべてのお客様に喜んでいただける技術を追求しています。
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現在サロンドリョウで使用している縮毛矯正剤は大きく分けると4種類(アルカリチオタイプ・酸性チオタイプ・システアミンタイプ・アルカリ樹脂タイプ)です。1つの縮毛矯正剤でもスーパーハードからソフトまであり、それに前処理剤・後処理剤・添加保護剤まで含めると組み合わせは膨大になります。そして技法も進歩していますので以前では対応できなかった毛髪にも現在では対応できるようになっています。
サロンドリョウで行った縮毛矯正の画像です、自然な仕上がりをご確認ください
半年前におかけした矯正のリタッチです(前回施術した部分はきれいにストレートになっています)が、ウェーブよりもボリュームが気になるという事なので、毛先に保護剤を塗布し縮毛矯正剤はパワー45の薬剤を使いました。頭皮に付かないように根元を開けて地肌から8cmまで薬液塗布、還元プロセスは自然放置で通常の2倍の時間を置いた後、毛先まで塗布し放置しました
薬剤の流し&チェンジリンス→ドライ→アイロン処理(アイロン前にCMC保護剤を使いました)
2剤は1.5%過酸化水素を使いました 仕上げはCMCドライ仕上げです。
初めての縮毛矯正という事なので、毛髪診断後(頭皮・毛流・くせ毛の状態・施術歴 etc…)パワー50のお薬をワンタッチで塗布して、還元プロセスは加温放置しました。バージンヘアーですので、時間は通常の2倍置きました。
その後、薬剤の流し&チェンジリンス→ドライ→CMC保護剤塗布後アイロン処理し、2剤は、1.5%過酸化水素のクリームタイプを使用しました
仕上げはCMC保護剤塗布後ドライ仕上げです
パワー50のお薬を根元塗布後すぐ毛先にも塗布し、タイムを置きました。その後プレーンリンス後、CMC保護剤を塗布しドライ後アイロン工程を行いました
以前、美容学校生からの質問で「2剤に過酸化水素を使うと、臭素酸ナトリウムに比べて傷み具合は厳しくないですか?」と質問された事があります。その時は「過水濃度とPHと塗布工程を間違えなければ、反応タイムも早く反応後水しか残さない過酸化水素は理想的な2剤です。」と答えました。
その理想的な2剤、過酸化水素で2剤処理をしています。仕上げはCMC保護剤を塗布しドライ仕上げです
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